ティク・ナット・ハン の検索結果:

『〈仏教3.0〉を哲学する』第一章の読書ノートとコメント

…う。27頁で山下氏がティク・ナット・ハンの"Be mindful!"(気づきなさい)という教えに最初に触れた頃(1990年頃か)に違和感をもった事情はこのことに関係しているだろう。「無心」を説く大乗仏教からすると、「無心」と「気づき」は矛盾する組み合わせではないのか、というのが、「曹洞宗の中で純粋培養されて育った禅僧」としての当時の山下氏の最初の反応だった(27-28頁)のであり、当時の自身は〈仏教1.0〉であったと山下氏は自己評価している(27頁)。これは「〈仏教1.0〉に…

藤田一照・山下良道『アップデートする仏教』(幻冬舎)刊行のお知らせと関連リンク

…フルネスという切り口ティク・ナット・ハン師の衝撃マインドフルネスとサティと念マインドフルネスを日本仏教に再導入する!道元禅師からお釈迦さまと繋がる日本仏教はブッダと直接繋がっているのか?第四章 「瞑想メソッド」を超えるテーラワーダの瞑想とは何か非想非非想処に実際に入る体の中で体を見るニルヴァーナの状態に入る青空を認識できるのは青空お猿さんは瞑想などできない「思いを手放す」ことがどうしてもできない自然な息と普通の息エゴの反対としての慈悲慈悲の瞑想との出会い慈悲の瞑想は必要なのか…

山下良道法話:「『喪に服す』ことで開かれる地平」(2 of 2)

…暴力ということでね、ティク・ナット・ハン師やダライ・ラマ法王様が今やっていらっしゃることですけども。それはもう彼らは実際に攻撃を受けるわけですよ。ダライ・ラマ法王様は中国から攻撃を受けるし、ティク・ナット・ハンさんはベトナムの戦争のときはさんざん色んなところから攻撃を受けて。だけども、それに対して反撃をしないということですね。 だから、エゴが攻撃――チャレンジ――を受けないような安全地帯にばかり居ていくらやっても、どうしようもない……というところ[が要点]ですね。(中略) […

山下良道法話:「ウォーキング・メディテーション入門」(1 of 2)

…本を読みます。これはティク・ナット・ハンさんの本なんだけど――非常に小さな本なんだけど――“The Long Road Turns to Joy: A Guide to Walking Meditation”……「長い道のりが喜びへと変わっていく」という[意味の書名の本]ね。これね、小さな本なんだけど非常に影響力のある本で。ティク・ナット・ハンさんというのは、何百人でリトリートをする方でね、リトリートは色んなことをするみたいですけども、その大きなメニューの1つがウォーキング・…

山下良道法話:「ウォーキング・メディテーション入門」(2 of 2)

…itation”)でティク・ナット・ハンさんが教えていること、あるいは日本の禅宗がずっとやってきたことは、この2つ――吸ったり吐いたりすることと、歩くステップ――を両方観る。私は、ご存じのように一法庵ではこの両方を観ています。私も全部経験してます……禅宗の経行(きんひん)も、マハシのやり方も、パオのやり方も。だけど、まあ私の経験からいって、まあこういうふうに呼吸とステップをシンクロさせていくのが一番良いんじゃないかなと思って、一法庵でも教えています。一法庵で教えている歩く瞑想…

山下良道法話:「仏女と仏男の方々への招待状」(4 of 4)

…ない。そこらへんを、ティク・ナット・ハンさんはこう言われているわけね。 あなたを平和へと導く チャンネルを選択してみましょう。 (ティク・ナット・ハン『ティク・ナット・ハンの抱擁』) これは簡単なようでいて非常に複雑なことを言っているんですよ。要するに、この引用文の前提は、我々の目の前に幾つかのチャンネル――選択肢――があるわけですよ。そのうえで、我々はその選択肢を選ぶ可能性を持っているわけ。どれを選んでもよいわけですよ。「どうしてもこれを選ばなきゃいけない」ということはなく…

山下良道法話:「私の中のモンスター」(1 of 3)

…ますし……まあそれはティク・ナット・ハンさんの解釈ですけどね。 だから今日はね、先週からの続きの「ペインボディ」をもうちょっとお話しをしてから、サティパッタナをティク・ナット・ハンさんが解釈した本……これは非常に有名な本で、“Transformation And Healing: Sutra on the Four Establishments of Mindfulness”ね。これがいわゆるのサティパッタナ――“Sutra on the Four Establishment…

山下良道法話:「私の中のモンスター」(2 of 3)

…ども……と言っても、ティク・ナット・ハンさんの解釈のサティパッタナですけどね。 先週からの続きをもう一回復習していくと……[『ペインボディ』のパーリ語訳の]答えを言うと、「ペインボディ」はパーリ語でいうと「サムヨーガ」ですね。それをティク・ナット・ハンさんは“knot”――複数にして“knots”としているけども――と仰っている。“knot”って分かりますね? 縄の結び目のことですね。それを“Transformation And Healing: Sutra on the F…

山下良道法話:「私の中のモンスター」(3 of 3)

…えてみて下さいね。 ティク・ナット・ハン師の“Transformation And Healing: Sutra on the Four Establishments of Mindfulness”の105ページね。これはサティパッタナの或る一節を取ってきて、それをどうプラクティス(実践/修行)するか、エクササイズするか[をティク・ナット・ハンさんが書いたものです]。“Seventeens Exercises”ですね。これはどういうことをやっているかというと……サティパッタナ…

山下良道法話:「奇跡を待ち望まないために」(1 of 4)

…うはいっても法王様やティク・ナット・ハンさんは完全に認められて、本当にたくさんの人が集まってきていますけども、でも同時に、カルトのわけの分からない人のところにものすごい数の人が集まっちゃうという現実もたしかにあるわけでね。なぜそうなのかは、結局いま言った理由からなんですよ。(中略) 本当に一番聞きたくないこと――でも、本当に正しいこと――をずけずけと指摘している先生がそれなりに尊敬されているっていう現実もあるから、それはそれで良い方向に行っているなあとは思うんだけれども、でも…

山下良道法話:「奇跡を待ち望まないために」(3 of 4)

…よ。だけど、法王様やティク・ナット・ハンさんみたいな人に会うと……本当にこの人たちは一切の生きとし生けるものが苦しみから解放されるっていうことしか考えていない。そのためだけにすべての行動をしている……24時間。 だけど大部分[のインチキな人]だと、ダルマをビジネスにしちゃうじゃないですか。ダルマビジネスにして、お金儲けてそれで楽をしようっていうのがほとんどで。だからそういうお坊さんしか知らないと「そんなもんか」と思うけども……まあポッドキャストを聞いている人で色んな失望をして…

山下良道法話:「『生きる意味』を求めて」(1 of 2)

…ことについて、まさにティク・ナット・ハンさんが書いていますから、まずそれから入っていきましょうね。『ティク・ナット・ハンの抱擁』の29ページね。1月の第3週ですね。1月の第3週だから[、ページに添えられた写真では]雪が降っていますね。これもすごいですよ。最初の2行はね、 私たちの時間は、 ただ在ることのためにあります。 (ティク・ナット・ハン『ティク・ナット・ハンの抱擁』) 「在ること」というのは(中略)「存在する」ということですね。「ただ在る」。“just to be”とい…

山下良道法話:「『生きる意味』を求めて」(2 of 2)

…けですよ。そこからはティク・ナット・ハンさんらがさんざん教えて下さってきたことで……要するに、完全に「今」に戻って「今」に生きるということに尽きるんですよ。 (中略) 要するに、完全に「今に在る」ことね。完全に「今に在る」というのはどういうことかというと、完全に「頭」(思い)を手放して――思いというのは過去か未来へ行っていたからね――、過去にも行かず未来にも行かず完全に「今」に居ること。そして、自分が今やっていることと完全にひとつになること。そのときに、我々の生活――我々の人…

山下良道法話:「からだという大地に根を下ろす ― Inner Body Awareness」(1 of 2)

…ss 」。いつもね、ティク・ナット・ハンさんとエックハルト・トールさんを並行して解説しているんですけども、(中略)本当にね、これ、パラレルなんですよ……驚くほど。今日は私は“Inner Body Awareness”について話したいと計画してたんだけど、それでこの『ティク・ナット・ハンの抱擁』をみていくと、本当にドンピシャリの章があってね。べつに、エックハルト・トールさんとティク・ナット・ハンさんがお互いに相談し合っているわけもないんだけども、まったく同じ問題意識で。 それで…

山下良道法話:「からだという大地に根を下ろす ― Inner Body Awareness」(2 of 2)

…の続き) それでね、ティク・ナット・ハンさんの本の解説から入っていきましょうね……ティク・ナット・ハンさんの『ティク・ナット・ハンの抱擁』という本。(中略) 今日はね、「7月の第一週」のところですね。125ページですね。(中略)まず1行ね、 大地に深く根を張る樹木になりましょう。 (ティク・ナット・ハン『ティク・ナット・ハンの抱擁』) まあそれで私、今日の題を「からだという大地」というふうにしたんですけどね。それは今のティク・ナット・ハンさんの書いていることとまったく同じです…

ティク・ナット・ハン師の“Islaeli-Parestinian Retreat 2003”における講話 (1日目――7〜11)

※話者:ティク・ナット・ハン ※日時・場所:2003年10月20日 Islaeli-Parestinian Retreat 2003 "Resting In God" (Plum Villedgeにて) ※文字起こし・和訳:当ブログの管理人 (※動画内に表示される日本語字幕はまるな工房さんが製作なさったものです)*1この記事の目次 1日目―― 1 / 2 / 3 / 4 / 5 / 6 / 7 / 8 / 9 (…全11章で、随時更新します。)〈第1日目――7 of 11〉(…

ティク・ナット・ハン師の“Islaeli-Parestinian Retreat 2003”における講話 (1日目――1〜6)

※話者:ティク・ナット・ハン ※日時・場所:2003年10月20日 Islaeli-Parestinian Retreat 2003 "Resting In God" (Plum Villedgeにて) ※文字起こし・和訳:当ブログの管理人 (動画内に表示される日本語字幕はまるな工房さんが製作なさったものです)*1この記事の目次 1日目―― 1 / 2 / 3 / 4 / 5 / 6 / 7 / 8 / 9 (…全11章で、随時更新します。)〈第1日目――1 of 11〉(原…

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…及した記事を見る] ティク・ナット・ハンBeing Peace [言及した記事を見る] ソギャル・リンポチェチベットの生と死の書 [言及した記事を見る] エックハルト・トールOneness With All Life: Inspirational Selections from A New Earth [言及した記事を見る] ティク・ナット・ハンティク・ナット・ハンの抱擁 [言及した記事を見る] ティク・ナット・ハンTransformation And Healing: Su…