正法眼蔵随聞記 の検索結果:

山下良道法話:「自分というなまの現実」(1 of 2)

…識から、今日は主に『正法眼蔵随聞記』と、現代的な文章の両方を読んでいきたいと思います。『正法眼蔵随聞記』の第二の一四を読みますけども、現代文のほうは内田樹先生のブログがあるので、それについて触れながら話を進めていきたいと思います。 というのはね、内田先生が問題にしていることと、道元禅師が問題にしていることと、「ダルマがうまくはたらかない」ということとが、全部結局おなじ問題だということが、だんだんと見えてきて。そしてそれと、今ここで我々が何をしようとしているのかというあたりのこ…

山下良道法話:「自分というなまの現実」(2 of 2)

…一人二人なり。 (『正法眼蔵随聞記』第二の一四) ……つまり、道元禅師も中国へ行かれたんだけれども――宋の時代ですね――、そこでは一人の師匠のもとで数千人が修行しているわけですよ。この数千人というのは、これはお坊さんたちですよ。24時間フルタイムのお坊さんたちだからね。そういうフルタイムで何十年も修行されている、ある立派な先生のもとで修行している人のなかでも、「まことの得道得法の人」……「本当に道が分かった人・ダルマが分かった人」は、「わづかに一人二人」だというのね。「然あれ…

山下良道法話:「坐禅入門 - 無所得ということ」(1 of 2)

…けど――、やっぱり『正法眼蔵随聞記』ですね。『正法眼蔵随聞記』に、非常に大事な2つの章があって、今日はそれをていねいに読んでいきたいと思います。そうなんだけども、なぜいきなりそうなのかというと、もちろん色んな理由があって……。そうですね、そこいらへんからきちんと説明していかないと。 一法庵ではね、ポッドキャストのリスナーからメールを幾つか貰って、(中略)今週はちょっと、重要な2つのメールを頂いたんですよ。ちょっとまあ、プライバシーもあるからあれなんですけども。(中略)私の話を…

山下良道法話:「坐禅入門 - 無所得ということ」(2 of 2)

… 2からの続き) 『正法眼蔵随聞記』を読んでみましょうね。これはまさにね、私らが今週に問題にしたこと[=この法話の内容]を道元禅師は問題にしているのよ。びっくりするよこれは。 これは『正法眼蔵随聞記』の第二ですね。『正法眼蔵随聞記』というのは6つのチャプター(章)に分かれているんです。これは2番目のチャプターですね。それの、二十二番。(中略) 因みに問うて曰く、学人若し(もし)自己これ仏法なり、外に向て求むべからずとききて、深く此の言を信じて、向来の修行参学を放下して、本性に…

山下良道法話:「奇跡を待ち望まないために」(2 of 4)

…は道元禅師ですね。『正法眼蔵随聞記』の、岩波文庫だと第五の二ですね。 先週は接心中だったので、6人から7人くらいがここで寝泊まりして――まあ昼間だけの参加者もいますけども――、一応、団体生活が6日間続くんですけども、そのことの意味が昔から言われているんですけども、それがどういうことかを見ていきましょう。 示して云く、学道の人は吾我の為に仏法を学すことなかれ。只仏法の為に仏法を学すべきなり。其の故実は我が心身を一物ものこさず放下して、仏法の大海に廻向すべきなり。其の後は一切の是…

山下良道法話:「奇跡を待ち望まないために」(3 of 4)

…しょう。 私はこの『正法眼蔵随聞記』の第五の二(参照)を2年前くらいに皆にメールで配ったことがあるんですよ。そうしたらインドの方からレスポンスが来て、ミラレパの詩をレスポンスして下さった。このミラレパっていう人はまあ説明するまでもないけども、12世紀――11世紀かな――チベットの偉大な瞑想者ですけども。だから、神秘体験なんていったら、はっきり言えばこの人は空飛んでた人ですからね(笑)。空飛んでた人だから、神秘体験どころの話ではないんですよ。空中にちょこっと浮かぶどころか、空飛…

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