茂木健一郎 の検索結果:

山下良道法話:「自分というなまの現実」(1 of 2)

…池上六朗、福岡伸一、茂木健一郎、三砂ちづる、春日武彦、池谷裕二、仲野徹、岩田健太郎・・・ 文系の学者で「話を聴いているうちに頬が紅潮するほど知的に高揚した」という人は、残念ながら一人もいない。(特殊な能力について(内田樹の研究室)) この挙げられた人たちの名前とかはどうでもよくて、[要点は、こういう人たちと話すのが面白いことの]理由なんですよ。ここいらへんから、だんだんと我々の問題になってくるんだけども。なぜ理科系の研究者[と話すのが面白い]のかというと、ここで「なまもの」と…

茂木健一郎講演:「思い出せない記憶の意味について考える」(1 of 3)

※話者:茂木健一郎※とき・ところ:2005年7月22日 「第14回 三木成夫記念シンポジウム」(東京藝術大学) ※出典:第14回 三木成夫記念シンポジウム - もぎけんPodcast ※[ ]内は、文意を明瞭にするために当ブログの管理人が補足した語句です。(途中まで略) 記憶というのは、現代の機能主義的な文脈の中だと極めて限定されたコンテクストの中でしか扱われなくて……例えば私が一般の方向けに記憶の話をするとですね、記憶力ということを非常にシンプルな意味でとらえた質問が来るん…

茂木健一郎講演:「思い出せない記憶の意味について考える」(2 of 3)

※話者:茂木健一郎※とき・ところ:2005年7月22日 「第14回 三木成夫記念シンポジウム」(東京藝術大学) ※出典:第14回 三木成夫記念シンポジウム - もぎけんPodcast ※[ ]内は、文意を明瞭にするために当ブログの管理人が補足した語句です。(1 of 3からの続き) 今までは過去の話をしていたんですけれども、未来のことについて私が考えていることについて残りの時間を使ってお話しさせて頂ければと思うんですけれども……。私がいま非常に興味を持っていることの一つが創造…

茂木健一郎講演:「思い出せない記憶の意味について考える」(3 of 3)

※話者:茂木健一郎※とき・ところ:2005年7月22日 「第14回 三木成夫記念シンポジウム」(東京藝術大学) ※出典:第14回 三木成夫記念シンポジウム - もぎけんPodcast ※[ ]内は、文意を明瞭にするために当ブログの管理人が補足した語句です。((2 of 3)からの続き)【質疑応答】(途中まで略)質問者1:[茂木]先生のように記憶というものを大きく定義されると混乱が出てくるような気がするんですけれども……。茂木:三木成夫シンポジウムだから折角だから[言ってるんで…

茂木健一郎講演:「個別と普遍」(1 of 2)

…学会総会) ※話者:茂木健一郎※出典:個別と普遍 - もぎけんPodcast ※[ ]内は、文意を明瞭にするために当ブログの管理人が補足した部分です。(途中まで略) 私が最近ずっと気にしていることの1つが「個別と普遍」ということなんですね。クオリアを考えるうえで、この関係をどう考えるかということが凄く大事なことでありまして……これは「個別と普遍」と書くと一見哲学的な問いに聞こえるんですが一方で現代的に非常にアクチュアルな様々な問題群に繋がっていくと思うんですね。 私はきのう神…

茂木健一郎講演:「個別と普遍」(2 of 2)

…学会総会) ※話者:茂木健一郎※出典:個別と普遍 - もぎけんPodcast ※[ ]内は、文意を明瞭にするために当ブログの管理人が補足した部分です。((1 of 2)からの続き) それで、その「覚悟を決めて」ということがどういうことなのかということをこれからお話ししたいと思うのですが……これはちょっと視点を変えて、――ここに居る我々は日本人あるいは日本の文化の中で育ってきた方というふうに了解致しますが――我々が普遍性というものを追求するときにどのような意味で追求するかという…

茂木健一郎講演:「ビッグイシューと社会」(1 of 3)

※話者:茂木健一郎※とき・ところ:2008年9月7日 明治大学リバティホール(『ビッグイシュー日本版』五周年記念イベント) ※出典:ビッグイシューと社会 - もぎけんPodcast ※[ ]内は、文意を明瞭にするために当ブログの管理人が補足した部分。 こんにちは。水越さん、『ビッグイシュー』の皆さん、5周年・100号ほんとうにおめでとうございます。 『ビッグイシュー』というのは僕にとってたいへん思い出の深い雑誌でして……というのは、もともと『ビッグイシュー』はイギリスで創刊さ…

茂木健一郎講演:「ビッグイシューと社会」(2 of 3)

※話者:茂木健一郎※とき・ところ:2008年9月7日 明治大学リバティホール(『ビッグイシュー日本版』五周年記念イベント) ※出典:ビッグイシューと社会 - もぎけんPodcast ※[ ]内は、文意を明瞭にするために当ブログの管理人が補足した部分。(1 of 3からの続き) それで、今日ぜひお話ししたいと思っていたことのもう1つは「制度的脆弱性」ということです。私の本来の研究領域は脳のことであって、特に人間の意識とか知性のことなんですけれども、人間の知性というものはコンピュ…

茂木健一郎講演:「ビッグイシューと社会」(3 of 3)

※話者:茂木健一郎※とき・ところ:2008年9月7日 明治大学リバティホール(『ビッグイシュー日本版』五周年記念イベント) ※出典:ビッグイシューと社会 - もぎけんPodcast ※[ ]内は、文意を明瞭にするために当ブログの管理人が補足した部分。(2 of 3からの続き)【質疑応答】質問者1:さきほど、問題意識を共有してアウェアネスを高めるというところから偶有性のお話があったと思うんですけれども、共感を持ちつつまた危機感と焦燥感というものも持ちながら、絶望とかの感情にもっ…

南直哉・茂木健一郎対談:「脳と癒し」(1 of 5)

…/恐山菩提寺院代)、茂木健一郎 ※とき・ところ:2005年6月3日 朝日カルチャーセンター(東京・新宿)※出典:[full]南直哉さんとの対談〜茂木健一郎の講義 - YouTube ※[ ]内は、文意を明瞭にするために当ブログの管理人が補足した部分。(途中まで略)南:恐山というと、霊を背負ってきたのかと思われるかもしれませんが(笑)……今日、じっさい恐山――霊場――から参りました。 (中略)南:いわば「先祖に対する供養」とか、あるいは霊魂の問題と恐山とが具体的に結びついている…

南直哉・茂木健一郎対談:「脳と癒し」(2 of 5)

…/恐山菩提寺院代)、茂木健一郎 ※とき・ところ:2005年6月3日 朝日カルチャーセンター(東京・新宿)※出典:[full]南直哉さんとの対談〜茂木健一郎の講義 - YouTube ※[ ]内は、文意を明瞭にするために当ブログの管理人が補足した部分。(1 of 5からの続き)茂木:南さんと前回お話したときに一番感銘を受けたことの一つは、宗教者にしか扱えない魂の領域があるっていうこと……要するに、「死にたい」っていう人がカウンセラーのところに来たときにカウンセラーは「そんなこと…

南直哉・茂木健一郎対談:「脳と癒し」(3 of 5)

…/恐山菩提寺院代)、茂木健一郎 ※とき・ところ:2005年6月3日 朝日カルチャーセンター(東京・新宿)※出典:[full]南直哉さんとの対談〜茂木健一郎の講義 - YouTube ※[ ]内は、文意を明瞭にするために当ブログの管理人が補足した部分。(2 of 5からの続きです。先頭はこちら。)茂木:業(ごう)っていう概念についてもうちょっと聞きたいんですが……自分でコントロールできないもの・自分でどうすることもできないものを業と謂うってさっき仰ったんですが、(中略)茂木:業…

南直哉・茂木健一郎対談:「脳と癒し」(4 of 5)

…/恐山菩提寺院代)、茂木健一郎 ※とき・ところ:2005年6月3日 朝日カルチャーセンター(東京・新宿)※出典:[full]南直哉さんとの対談〜茂木健一郎の講義 - YouTube ※[ ]内は、文意を明瞭にするために当ブログの管理人が補足した部分。(3 of 5からの続きです。先頭はこちら。)茂木:今日、南さんの話をうかがっていて非常に面白くて、私が考えていることとの接点もすごくあるし、どうせまたどこかでお会いすると思うし。ですから、あとは南さんを皆さんに解放しますので、こ…

南直哉・茂木健一郎対談:「脳と癒し」(5 of 5)

…/恐山菩提寺院代)、茂木健一郎 ※とき・ところ:2005年6月3日 朝日カルチャーセンター(東京・新宿)※出典:[full]南直哉さんとの対談〜茂木健一郎の講義 - YouTube ※[ ]内は、文意を明瞭にするために当ブログの管理人が補足した部分。(4 of 5からの続きです。先頭はこちら。)質問者3:「ずっと永平寺で修行してると傲慢になってくる。けれども一面では、出家修行をしないと仏教は分からない。だから完全な出家制度を日本で打ち立てたい」というようなお話がありましたが、…

茂木健一郎講義:「他人と接して生きる実感を得る」

※話者:茂木健一郎 ※とき・ところ:2008年10月24日 朝日カルチャーセンター ※出典:他人と接して生きる実感を得る - もぎけんPodcast ※[ ]内は、文意を明瞭にするために当ブログの管理人が補足した部分です。 人間というのは何歳になっても自分の人生のことはよく分からないもので……きのう私は南直哉(みなみじきさい)という人に会っていまして、自分の人生についてたいへん反省させられたんですよね。 なぜ人は他人を必要とするのかということの答えを僕は昨日みつけたような気が…